流行歌 はやりうた

五木ひろし 流行歌 はやりうた歌詞
1.吾亦紅

作詞:ちあき哲也
作曲:杉本眞人

マッチを擦れば おろしが吹いて
線香がやけに つき難(にく)い
さらさら揺れる 吾亦紅
ふと あなたの 吐息のようで…
盆の休みに 帰れなかった
俺の杜撰(ずさん)さ 嘆いているか
あなたに あなたに 謝りたくて
仕事に名を借りた ご無沙汰
あなたに あなたに 謝りたくて
山裾の秋 ひとり逢いに来た
ただ あなたに 謝りたくて

小さな町に 嫁いで生きて
ここしか知らない人だった…
それでも母を 生き切った
俺、あなたが 羨ましいよ…
今はいとこが 住んでる家に
昔みたいに 灯りがともる
あなたは あなたは 家族も遠く
気強く寂しさを 堪えた
あなたの あなたの 見せない疵(きず)が
身に沁みて行く やっと手が届く
ばか野郎と なじってくれよ

親のことなど 気遣う暇に
後で恥じない 自分を生きろ
あなたの あなたの 形見の言葉
守れた試しさえ ないけど
あなたに あなたに 威張ってみたい
来月で俺 離婚するんだよ
そう、はじめて 自分を生きる

あなたに あなたに 見ていて欲しい
髪に白髪が 混じり始めても
俺、死ぬまで あなたの子供…


2.想いで迷子

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

愛に溺れて あなたに疲れ
生きることにも ため息ついて
ひとり口紅 ふきとるだけの
生き方だけなら 淋しい
こんな夜には少しお酒で
泪の相手しましょう
そしてぬけがら
パジャマあなたのかわりに
時はあしたを連れてくるけど
過去のどこかで迷子になってる

夢のつづきを 誰かに見ても
若くないから あしたが恐い
綺麗ごとなら 愛するだけで
本当は何んにも いらない
だから鏡に映るわたしに
想いでばなし しましょう
そして枕を抱いて あなたのかわりに
時はあなたの移り香だけを
今もこの部屋残しているから

こんな夜には少しお酒で
泪の相手しましょう
そしてぬけがら
パジャマあなたのかわりに
時はあしたを連れてくるけど
過去のどこかで迷子になってる


3.うそ

作詞:山口洋子
作曲:平尾昌晃

折れた煙草の 吸いがらで
あなたの嘘が わかるのよ
誰かいい女 出来たのね 出来たのね
あー 半年あまりの 恋なのに
あー エプロン姿が よく似合う
爪もそめずに いてくれと
女があとから 泣けるよな
哀しい嘘の つける人

あなた残した わるいくせ
夜中に電話 かけるくせ
鍵をかけずに ねむるくせ ねむるくせ
あー 一緒になる気も ないくせに
あー 花嫁衣装は どうするの
僕は着物が 好きだよと
あついくちづけ くれながら
冷たい嘘の つける人

あー あんまり飲んでは いけないよ
あー 帰りの車も 気をつけて
ひとりの身体じゃ ないなんて
女がほろりと くるような
優しい嘘の 上手い人


4.北の旅人

作詞:山口洋子
作曲:弦哲也

たどりついたら 岬のはずれ
赤い灯(ひ)が点(つ)く ぽつりとひとつ
いまでもあなたを 待ってると
いとしい おまえの 叫ぶ声が
俺の背中で 潮風(かぜ)になる
夜の釧路は 雨になるだろう

ふるい酒場で 噂をきいた
窓のむこうは 木枯まじり
半年まえまで 居たという
泣きぐせ 酒ぐせ 泪ぐせ
どこへ去ったか 細い影
夜の函館 霧がつらすぎる

空でちぎれる あの汽笛さえ
泣いて別れる さい果て港
いちどはこの手に 抱きしめて
泣かせてやりたい 思いきり
消えぬ面影 たずねびと
夜の小樽は 雪が肩に舞う


5.紅い花(アルバムバージョン)

作詞:松原史明
作曲:杉本眞人

昨日の夢を 追いかけて
今夜もひとり ざわめきに遊ぶ
昔の自分が なつかしくなり
酒をあおる
騒いで飲んで いるうちに
こんなにはやく 時は過ぎるのか
琥珀のグラスに 浮かんで消える
虹色の夢

紅い花
想いを込めて ささげた恋唄
あの日あの頃は 今どこに
いつか消えた 夢ひとつ

悩んだあとの 苦笑い
くやんでみても 時は戻らない
疲れた自分が 愛しくなって
酒にうたう
いつしか外は 雨の音
乾いた胸が 思い出に濡れて
灯りがチラチラ歪んでうつる
あの日のように

紅い花
踏みにじられて 流れた恋唄
あの日のあの頃は 今どこに
いつか消えた 影ひとつ

紅い花
暗闇の中 むなしい恋唄
あの日あの頃は 今どこに
今日も消える 夢ひとつ
今日も消える 夢ひとつ


6.本牧メルヘン

作詞:阿久悠
作曲:井上忠夫

本牧で死んだ娘は
鴎になったよ
ペットのブルースに 送られて
踊るのが大好きと
言ってたあの娘が
さびしさに耐えかねて
死んだのさ
ジョニーもスミスも
泣くのを忘れて
海鳴りに向かって
歌っていたよ
本牧で死んだ娘は
鴎になったよ なぜかしら
誰でもがそう思う

本牧の夜ふけ頃
にがめのコーヒー 飲みながら
思い出す あのことを
恋をしたこともなく
悩みもないのに
あの店の片隅で
死んだあの娘を
ジョニーもスミスも
さえない顔で 真夜中に
泣き泣き 歌っていたよ
本牧で死んだ娘は
鴎になったよ なぜかしら
誰でもがそう思う

ジョニーもスミスも
泣くのを忘れて
海鳴りに向かって
歌っていたよ
本牧で死んだ娘は
鴎になったよ なぜかしら
誰でもがそう思う


7.千の風になって

作詞:不詳・日本語詞:新井満
作曲:新井満

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

あの大きな空を
吹きわたっています


8.柿の木坂の家

作詞:石本美由起
作曲:船村徹

春には 柿の 花が咲き
秋には 柿の 実が熟れる
柿の木坂は 駅まで三里
思いだすなア ふる里のヨ
乗合バスの 悲しい別れ

春には 青い めじろ追い
秋には 赤い とんぼとり
柿の木坂で 遊んだ昔
懐しいなア しみじみとヨ
こころに返る 幼ない夢が

春くりゃ 偲ぶ 馬の市
秋くりゃ 恋し 村祭り
柿の木坂の あの娘の家よ
逢ってみたいなア 今も尚ヨ
機織りながら 暮していてか


9.星影のワルツ

作詞:白鳥園枝
作曲:遠藤実

別れることは つらいけど
仕方がないんだ 君のため
別れに星影の ワルツをうたおう…
冷たい心じゃ ないんだよ
冷たい心じゃ ないんだよ
今でも好きだ 死ぬ程に

一緒になれる 倖せを
二人で夢見た ほほえんだ
別れに星影の ワルツをうたおう…
あんなに愛した 仲なのに
あんなに愛した 仲なのに
涙がにじむ 夜の窓

さよならなんて どうしても
いえないだろうな 泣くだろうな
別れに星影の ワルツをうたおう…
遠くで祈ろう 倖せを
遠くで祈ろう 倖せを
今夜も星が 降(ふ)るようだ


10.みだれ髪

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

髪のみだれに 手をやれば
赤い蹴出(けだ)しが 風に舞う
憎や 恋しや 塩屋の岬
投げて届かぬ 想いの糸が
胸にからんで 涙をしぼる

すてたお方の しあわせを
祈る女の 性(さが)かなし
辛(つ)らや 重たや わが恋ながら
沖の瀬をゆく 底曳き網の
舟にのせたい この片情(かたなさ)け

春は二重(ふたえ)に 巻いた帯
三重(みえ)に巻いても 余る秋
暗(くら)や 涯てなや 塩屋の岬
見えぬ心を 照らしておくれ
ひとりぼっちに しないでおくれ


11.花

作詞:喜納昌吉
作曲:喜納昌吉

川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの
そんな流れが つくころには
花として 花として 咲かせてあげたい

泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花をさかそうよ

涙ながれて どこどこ行くの
愛もながれて どこどこ行くの
そんなながれを このうちに
花として 花として むかえてあげたい

泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花をさかそうよ

花は花として わらいもできる
人は人として 涙もながす
それが自然のうたなのさ
心の中に 心の中に 花を咲かそうよ

泣きなさい 笑いなさい
いついつまでも いついつまでも
花をつかもうよ

泣きなさい 笑いなさい
いついつまでも いついつまでも
花をつかもうよ


12.アメリカ橋

作詞:山口洋子
作曲:平尾昌晃

風が足もとを 通りすぎてゆく
久しぶりだねと 照れてわらいあって――
アメリカ橋のたもと ふと通うぬくもり
やるせない恋 埋(う)めた街
角部屋の灯り
石だたみ石だたみ 想い出続く
いつかいつか 熱かった青春

君は変わらない 月日は過ぎても
髪を切ったので 少し若くなった――
アメリカ橋のたもと 黄昏(たそがれ)が間近い
煙草やめたの いつからと
それとなくきいて
眼をそらす眼をそらす ガラスのむこう
遠い遠い かえらない青春

アメリカ橋のたもと それじゃと手をあげる
そっとコートの衿たてた
さり気なさおいて
人の群(むれ)人の群(むれ) 誰もが他人
はるかはるか あの頃が青春


13.恋人よ

作詞:五輪真弓
作曲:五輪真弓

枯葉散る夕暮れは
来る日の寒さをものがたり
雨に壊れたベンチには
愛をささやく歌もない
恋人よ そばにいて
こごえる私のそばにいてよ
そしてひとこと この別ればなしが
冗談だよと笑ってほしい

砂利路(じゃりみち)を駆け足で
マラソン人(びと)が行き過ぎる
まるで忘却(ぼうきょく)のぞむように
止まる私を 誘っている
恋人よ さようなら
季節はめぐってくるけど
あの日の二人 宵(よい)の流れ星
光っては消える 無情の夢よ

恋人よ そばにいて
こごえる私のそばにいてよ
そしてひとこと この別ればなしが
冗談だよと笑ってほしい


14.TSUNAMI

作詞:桑田佳祐
作曲:桑田佳祐

風に戸惑う弱気な僕
通りすがるあの日の幻影(かげ)
本当は見た目以上
涙もろい過去がある

止めど流る清(さや)か水よ
消せど燃ゆる魔性の火よ
あんなに好きな女性(ひと)に
出逢う夏は二度とない

人は誰も愛求めて 闇に彷徨(さまよ)う運命(さだめ)
そして風まかせ Oh, My destiny
涙枯れるまで

見つめ合うと素直にお喋り出来ない
津波のような侘しさに
I know…怯えてる, Hoo…
めぐり逢えた瞬間(とき)から魔法が解けない
鏡のような夢の中で
思い出はいつの日も雨

夢が終わり目覚める時
深い闇に夜明けが来る
本当は見た目以上
打たれ強い僕がいる

泣き出しそうな空眺めて 波に漂うカモメ
きっと世は情け Oh, Sweet memory
旅立ちを胸に

人は涙見せずに大人になれない
ガラスのような恋だとは
I know…気付いてる, Hoo…
身も心も愛しい女性(ひと)しか見えない
張り裂けそうな胸の奥で
悲しみに耐えるのは何故?

見つめ合うと素直にお喋り出来ない
津波のような侘しさに
I know…怯えてる, Hoo…
めぐり逢えた瞬間(とき)から死ぬまで好きと言って
鏡のような夢の中で
微笑(ほほえみ)をくれたのは誰?

好きなのに泣いたのは何故?
思い出はいつの日も…雨


15.乾杯

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

かたい絆に 想いをよせて
語り尽くせぬ 青春の日々
時には傷つき 時には喜び
肩をたたきあった あの日

あれからどれくらい たったのだろう
沈む夕陽を いくつかぞえたろう
ふるさとの友は いまでも君の
心の中に いますか

乾杯 今 君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に しあわせあれ

キャンドルライトの 中の二人を
今こうして 目を細めてる
大きな喜びと 少しの淋しさを
涙の言葉で 唄いたい

明日の光を からだにあびて
振りかえらずに そのまま行けばよい
風に吹かれても 雨に打たれても
信じた愛に 背を向けるな

乾杯 今 君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に しあわせあれ

乾杯 今 君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に しあわせあれ
君に しあわせあれ


16.愛のままで…

作詞:花岡優平
作曲:花岡優平

小鳥たちは 何を騒ぐの
甘い果実が 欲しいのですか

他人(だれ)かと比較(くら)べる幸せなんて いらない
あなたの視線が 愛(いと)しくあれば…

あぁ この世に生まれ 巡り逢う奇跡
すべての偶然が あなたへとつづく
そう 生きてる限り ときめきをなげかけて
愛が愛のままで 終わるように…

過ぎた日々を 飾ることより
あなたと生きる これからの時間(きせつ)

後から感じる幸せよりも 今は
糸ひくような 接吻(くちづけ)しましょう

あぁ 生きてる意味を 求めたりしない
ただ あなたの愛に つつまれながら
そう キャンドルの灯(ひ)が いつか消える時まで
愛が愛のままで つづくように…

あぁ この世に生まれ 巡り逢う奇跡
すべての偶然が あなたへとつづく
そう 生きてる限り ときめきをなげかけて
愛が愛のままで 終わるように…
愛が愛のままで 終わるように…